【田原良作 逝去のお知らせ】
良工房の創設者であり、彫刻家の田原良作が、2026年7月29日、老衰のため満87歳で逝去いたしました。
この冬に転倒してから療養を続けておりましたが、車いすやベッドで過ごすことが多くなってからも、ご来場のお客様と明るく言葉を交わしていました。亡くなる最期まで自宅の良工房ギャラリーで過ごし、家族に見守られながら穏やかに旅立ちました。
1938年12月17日に岐阜県で生まれた田原良作は、1965年に渡仏してパリで彫刻を学び、1972年の帰国後、多くの彫刻作品を発表しました。その後、1992年に山梨県北杜市に彫刻家具良工房ギャラリーを設立。温かみのある有機的な曲線を用いた抽象彫刻の作風を生かし、「生活の中で実用的に使える彫刻作品」を目指して、長年にわたり家具づくりに取り組んでまいりました。
良工房を設立した頃に2度の食道がんの大手術を受け、2022年には大腸がんの手術を受けるなど、幾度もの大きな危機を乗り越えてきました。それでも手術後すぐに工房へ立ち、「いいものを作りたい」という制作への思いは、生涯変わることがありませんでした。
身体を思うように動かせなくなり、制作から退いたあとも、現在の工房スタッフが手がける作品をいつも気にかけていました。
作品を通じて多くの皆様と出会い、温かいご縁に恵まれました。これまで田原良作を支え、作品を愛してくださった皆様に、家族ならびにスタッフ一同、心より御礼申し上げます。
私たちはこれからも、田原良作が大切にしてきた、木の表情を生かし、末永く暮らしを共にできる彫刻家具づくりへの思いを受け継いでまいります。
これまでに生み出された作品を大切に守りながら、新たな作品づくりにも取り組み、田原良作が創り上げた彫刻家具の世界を、より多くの方へ広げてまいります。
今後とも良工房を、どうぞよろしくお願いいたします。
良工房 代表
田原雅史